【7月16日 AFP】米IT大手アップル(Apple)と米コンピューター大手IBMは15日、企業向けモバイル端末分野での業務提携を発表し、企業顧客向けにカスタマイズされた「iPhone(アイフォーン)」 と 「iPad(アイパッド)」を提供することを明らかにした。

 共同声明によると、業務提携では企業用モバイル端末分野でのアップルのシェア拡大を目指し、IBMのスーパーコンピューティング技術を利用する専用アプリなどを開発・提供するとした。

 両社は、100以上の企業向けソリューションを提供する予定としている。企業向けのiOS専用アプリの他、IBMのクラウドサービス、セキュリティーやアナリティクスなどが含まれるという。

 また提携の一環として、各事業形態に合わせカスタマイズされた「iPhone」 と 「iPad」を、IBMも販売する。

 世界のモバイル市場では、インターネット検索大手の米グーグル(Google)の基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」搭載のスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末が大きなシェアを獲得している。アップル社製のモバイル端末は一般の消費者には人気があるが、企業顧客への訴求力は限定的だった。(c)AFP