【7月14日 AFP】米宇宙企業オービタル・サイエンシズ(Orbital Sciences)は13日、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)滞在中の宇宙飛行士らに物資を補給するミッション「Orb-2」を担う無人補給機「シグナス(Cygnus)」の打ち上げに成功した。

 シグナスを搭載したアンタレス(Antares)ロケットは現地時間午後0時52分(日本時間14日午前1時52分)、米バージニア(Virginia)州ワロップス島(Wallops Island)から打ち上げられた。

 米航空宇宙局(NASA)の当局者は、今回の打ち上げを「軌道に乗せるための10分間の完璧な飛行」と表現した。

 オービタル・サイエンシズは補給ミッションを8回行う契約をNASAと交わしており、今回の打ち上げはその2回目にあたる。昨年には試験飛行を成功させているため、同社がISSに向けてシグナスを飛行させるのはこれで3回目となった。

 今回のミッションは当初、5月に打ち上げが行われる予定だったが、発射準備のテスト中にアンタレスのロシア製エンジンに不具合がみつかったため延期された。

 オービタル・サイエンシズによると、シグナスには、新しい衛星群、乗組員の食料や生活必需品、宇宙でルッコラを栽培するための実験装置、日本実験棟用の代替ポンプなどが積まれている。総重量は約1657キロ。

 シグナスは7月16日にISSに到着する予定だ。

 到着時には、米宇宙飛行士スティーブン・スワンソン(Steve Swanson)氏ら乗組員らが、ISSのロボットアームを使ってシグナス補給機を捕捉する予定。テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)にあるミッション管制センターからもサポートするという。

 同機の捕捉は現地時間16日午前6時37分(日本時間16日午後7時37分)、同機のISSへのドッキングは現地時間16日午前8時45分(日本時間16日午後9時45分)にそれぞれ実施される予定。(c)AFP/Kerry SHERIDAN