【7月12日 AFP】(一部更新)イラクのクルド人自治政府は11日、紛争の渦中にあるイラク北部の油田を奪取した。イスラム教スンニ派(Sunni)武装勢力「イスラム国(Islamic StateIS)」主導の猛攻撃に対抗する統一戦線を固める努力にとって新たな打撃となった。

 クルド人自治区の民兵組織ペシュメルガ(Peshmerga)は、先月のイスラム国による攻撃でイラク軍が撤退した後の同国北部地域に移動していた。クルド自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長はペシュメルガはそこにとどまると語っていた。

 クルド自治政府は、奪取した油田は主に国内の石油製品の不足を補うために使うとしている。しかしイラク政府は、油田の奪取は国の一体性を損ないかねない無責任な行為だと激しく非難した。

 イラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は、イスラム国などの攻勢で生じた混乱をバルザニ議長が利用しており、またクルド人自治区に過激化武装勢力をかくまっていると非難した。バルザニ議長側はこれに反論し、マリキ首相が「国を破壊した」と指摘して「イラク国民に謝罪して辞任すべきだ」と主張した。(c)AFP/Marwan Ibrahim