【7月9日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準決勝で、ブラジルに圧勝したドイツ代表のトーマス・ミュラー(Thomas Muller)が、タイトル獲得へ気合いを入れ直している。

 8日の準決勝で、ドイツはブラジル相手に7-1という歴史的な大勝を飾り、批判の声を完全に封じ込めた。ミュラーが大量得点の口火を切ったドイツは、前半30分までになんと5得点を決めてブラジルを沈めた。

 ミュラーは試合後、「まだ目標には到達していない。もう一度、地に足をつけて、気持ちと魂を入れてタイトルを取りにいく」とコメントした。

「早とちりしちゃいけない。アルジェリア戦の後にドイツは終わったって言われたけど、それとまったく同じように、今度はみんなが僕らをべた褒めするだろう」

「絶対それに乗せられちゃいけない。僕らはすごく良いチームというだけにすぎない」

 ミュラーは、自分たちが活用できる広大なスペースを、ブラジルがさらしたことに驚いたと話している。

「もちろん、この点差は予想外だったけど、サッカーの試合はどんな形にだって転びうる。ブラジルはボールを持ったら一気に前へ出てきたから、後ろには大きなスペースがあった。そのあたりのやり方は、守備的なチームとは違っていた」

「前半の真ん中あたりまでそこを使っていたら、向こうもある時点で、ブレーキをかけざるを得なくなった」

 ドイツはトニ・クロース(Toni Kroos)と途中出場のアンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle)が2得点ずつを決め、またミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)は、W杯自身16点目を決め、歴代通算得点で単独首位に立っている。

 大勝したドイツはサミ・ケディラ(Sami Khedira)もネットを揺らし、一方のブラジルは終了間際に1点を返すにとどまった。

 ドイツはリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で13日に行われる決勝で、オランダ対アルゼンチン戦の勝者と対戦する。(c)AFP