【6月30日 AFP】北朝鮮は30日、身柄を拘束中の米国人観光客2人を「敵対行為を働いた罪」などで起訴すると発表した。

 北朝鮮は、国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)を通じ、マシュー・トッド・ミラー(Matthew Todd Miller)氏(24)とジェフリー・エドワード・フォウル(Jeffrey Edward Fowle)氏の「敵対行為」の容疑が、証拠品や供述から確定したと発表。現在、「(北朝鮮の)関係機関が2人の取り調べと、確定した罪状に基づく起訴手続きを進めている」という。

 4月に身柄を拘束されたミラー氏は、出入国審査所で持っていた査証(ビザ)を破り、北朝鮮への亡命を求めたとされる。

 4月29日に北朝鮮に入国したフォウル氏は、ホテルに聖書を残していった疑いで逮捕された。

 北朝鮮に身柄を拘束されている米国人はミラー氏とフォウル氏を含めて3人。もう1人は、北朝鮮が過激なキリスト教伝道者と主張している韓国系のケネス・ベ(Kenneth Bae)氏で、2012年に北朝鮮で逮捕され、政府転覆を企てた罪で15年の労働教化刑の判決を受けている。(c)AFP