【6月30日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝トーナメント1回戦で、メキシコから逆転勝利を飾って8強入りしたオランダのディルク・カイト(Dirk Kuyt)が、チームを率いるルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督を最高の戦術家だとたたえた。

 代表戦自身100試合目となったメキシコ戦で、カイトは90分の間に3つの異なるポジションでプレーした。慣れない左のウィングバックで先発したカイトは、その後右へポジションを移し、メキシコのジオバンニ・ドスサントス(Giovanni Dos Santos)に先制点を許して追う展開になると、今度は最前線に入った。

 リバプール(Liverpool FC)などを経て、33歳となった現在はトルコ1部リーグのフェネルバフチェ(Fenerbahce)に在籍するカイトは、「戦術面で世界最高の監督かもしれない」とコメントした。

「どういうシステムでプレーするかは関係ないし、選手は何をすべきかしっかり分かっている。試合前の時点で、0-1になったらシステムを変えると言われていた」

「残り15分からは4-3-3にシステムを変えて、前線の枚数を1枚増やして長いボールからこぼれ球を拾う形を狙った。それでゴールをねじ込めたし、今日も監督の戦術が上手くはまった」

 ファン・ハール監督の戦術変更は功を奏し、ウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)が試合終了2分前に同点ゴールを決めると、迎えたロスタイムにはクラース・ヤン・フンテラール(Klaas Jan Huntelaar)が決勝のPKを決めてオランダが準々決勝に駒を進めた。