■テレビに次ぐポテンシャル

 リュフケンス氏によると、最も多くのオーディエンスに伝えることのできるコミュニケーション手段は、昔も今もテレビだという。ツイッターについては、徐々に強力なツールになりつつあるとみており、「(ツイッターは)自己発信を助けてくれ、発信先さえ正しければ巨大な影響力を持つ」と説明する。

 政治家は、ツイッターの利用を通じて、人々に親近感を抱かせることができるほか、一般市民との個別の交流も可能となる。また、ウクライナ問題をめぐるロシア外務省とエストニア、スウェーデン両首脳によるツイート合戦でみられたような、正規の外交ルート外での意見交換もできる。

 各国首脳レベルで相互フォローを行うことで、その行為自体が一つの自己表現にもなる。ツイプロマシー調査によると、相互フォロー数が最も多いのはローラン・ファビウス(Laurent Fabius)仏外相の91件。その後に欧州連合(EU)の欧州対外行動局(「@eu_eeas」)の71件、3位はスウェーデン外相の68件が続いた。

 一方、米国のホワイトハウス(White House)とオバマ大統領が相互フォローしているのは、ロシア・ノルウェー両首相と英政府の3件だけ。(c)AFP/Jonathan FOWLER