【6月26日 AFP】アルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督が退任を表明したサッカー日本代表の後任監督の候補に、元メキシコ代表指揮官のハビエル・アギーレ(Javier Aguirre)氏が挙がっていることが分かった。複数のメディアが報じている。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で未勝利のままグループリーグ敗退に終わった日本だが、日本サッカー協会(Japan Football AssociationJFA)では、すでに新指揮官の選定に着手している。

 スポーツニッポン(Sports Nippon)のオンライン版は、JFAが2002年の日韓大会と2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)大会で母国メキシコを決勝トーナメント進出に導いたアギーレ氏との交渉に入っていると報じた。

 予選を楽々と突破した日本は、準々決勝進出を予想する声も多く、主力の本田圭佑(Keisuke Honda)が優勝できない理由はないと語るなど、自信たっぷりで本大会に臨んだ。

 しかし、アジア王者の日本は肝心なところで得点を決めることができず、結局は見ごたえのないギリシャとのスコアレスドローが最も良い成績だった。

 そして、1-4でコロンビアに打ちのめされてから24時間を待たず、ザッケローニ監督は退任を発表し、4年間の政権に幕を下ろすことになった。

 スポーツニッポンによれば、ブラジルでは結果は出なかったものの、日本代表はスピードとインテンシティーを強調したザッケローニ監督の戦術を踏襲することを目指し、同じスタイルを持つ後任監督を探しているという。

 55歳のアギーレ氏は、スペインをはじめとする欧州で長い指導歴を持ち、RCDエスパニョール(RCD Espanyol)、オサスナ(CA Osasuna)、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)などを率いてきた。

 スポーツニッポンは、「後任人事のトップに立つ原博美(Hiromi Hara)専務理事はスペインサッカーに心酔しており、アギーレ氏はうってつけの存在だ」と報じている。(c)AFP