【6月25日 AFP】韓国南西部・珍島(Jindo)沖で沈没した旅客船セウォル(Sewol)号から生還した70人以上の高校生が25日、学校に復帰した。登校の際には、犠牲になった生徒ら数百人の遺族らが見守った。

 24日までに293人の死亡が確認されているこの事故の発生から2か月以上が過ぎ、救出された70人以上の生徒たちは手に手をとって学校に戻ってきた。

 セウォル号に乗船していた476人のうち325人は、修学旅行中だった首都ソウル(Seoul)南郊の安山(Ansan)市にある檀園(タンウォン)高等学校(Danwon High School)の生徒。

 生還した生徒たちの事故後の初登校には多くの両親が付き添い、また亡くなった生徒の遺族らも、団結を示すため学校の正門前に並んだ。

 生存者の多くは、事故で心に負った深い傷と、一部の生徒が感じている、これほど多くの犠牲者が出ながら自分は助かったという罪悪感を乗り越えていくため、数週間に及ぶ集中カウンセリングを受けてきた。

 生徒らの一部は、現在、セウォル号の船長と乗員14人の裁判で来月証言することになっている。(c)AFP