【6月23日 AFP】エジプトの裁判所は23日、暫定政権による弾圧を取材中に拘束された、カタールを拠点とする中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)の記者3人に対し、エジプト当局が非合法化したイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」を支援したとして禁錮7年~10年の刑を言い渡した。

 3人のうち、オーストラリア人記者のピーター・グレステ(Peter Greste)被告と、カイロ(Cairo)支局長でカナダ系エジプト人のモハメド・ファデル・ファフミ(Mohamed Fadel Fahmy)被告には禁錮7年が言い渡された。一方、プロデューサーでエジプト人のバヘル・モハメド(Baher Mohamed)被告は2件の罪で有罪となり、計10年の禁錮刑が言い渡された。

 この裁判では、計20人のジャーナリストがムスリム同胞団と関係があるとして起訴され、国際的な批判を招くとともにエジプト当局による報道規制の強化に懸念が広がっている。

 起訴された残りのジャーナリストのうち外国人記者3人を含む9人は不在のまま公判が行われ、それぞれ禁錮10年の判決が下された。また2人は無罪となった。

 2013年7月に軍がムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領を解任して実権を握って以降、モルシ氏の支持基盤であるムスリム同胞団に対する弾圧をめぐるアルジャジーラの取材はエジプト当局を激怒させてきた。エジプト当局は、アルジャジーラがモルシ氏を支援するカタール政府の主張を代弁していると主張している。(c)AFP