【6月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)のハリー・レドナップ(Harry Redknapp)監督は22日、若手のなかには代表戦を回避しようとする選手がおり、国の代表としての誇りの欠如に疑問を呈した。

 イングランド代表は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でグループリーグ敗退の憂き目にあっており、サッカーの指導者や政治家から代表戦の意義について再考を求める声が大きくなっていた。

 一時はイングランド代表の監督候補に挙げられていたレドナップ監督は、英BBCラジオ(BBC Radio)に対し、「選手の代表辞退の申し出が多すぎる。彼らは皆、まるで言い訳を探しているみたいだ」と語った。

 レドナップ監督は、「トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を指揮していた当時、代表戦が行われるときは、2、3人の選手がイングランドのためにプレーしたくないと言った」と明かしている。

「彼らは試合の10日前に私のところに来て、『監督、試合に出なくていいようにしてください。出たくないんです』と言った。これが現実だ」

「彼らに対して私は、『君たちは国のためにプレーしている。試合に出たいと思うべきだ』と言ったものだ。私がそう言うと選手は、『いや、彼女が妊娠しているのでプレーしたくないんです』と答えた」

 続けてレドナップ監督は、「そしてこの傾向はより悪い方向に向かっていくと思う。皆さんもイングランド代表選手に対する批判は知っているだろう。彼らは所属するクラブで信じられないほどの大金を稼いでおり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)でプレーしている。彼らは『面倒を抱える必要があるのか?』と考えている」と語っている。

 イタリアとウルグアイにそれぞれ1-2で敗れているイングランドは、24日にグループ首位のコスタリカと対戦した後、ブラジルから帰国することが決まっている。(c)AFP