【6月23日 AFP】マイケル・チャン(Michael Chang)コーチからグラス(芝)コートの特訓を受けた錦織圭(Kei Nishikori)は、間もなく開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)で、大きなインパクトを与えることができると信じている。

 錦織は、5月のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との決勝に進出したが、腰痛により途中棄権を強いられた。

 しかし現在はその傷も癒え、肉体的に万全な状態でオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club)へやって来る。

 腰の負傷は世界ランク12位の錦織をたびたび悩ませており、5月の全仏オープンテニス(French Open 2014)では、マーティン・クリザン(Martin Klizan)相手にショッキングな1回戦負けを喫する原因となった。

 それでも錦織は、全仏敗退から1週間かけて状態を回復させると、グラスコート大会のゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2014)を前に、今年から師事しているチャン氏の下で厳しい練習を積み、苦手のサーフェスで結果を残すことを目指してきた。

 24歳の錦織は、これまでウィンブルドンに5度出場して1度も3回戦を突破できていないが、ゲリー・ウェバー・オープンの準決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との対戦を果たしたことを見れば、元全仏王者のチャン氏と重ねてきた練習の成果は明らかだ。

 本人も、ウィンブルドンで好調を維持することに自信を見せている。錦織は、1回戦でフランスのケニー・ドシェペール(Kenny De Schepper)と対戦する。

 ウィンブルドン(Wimbledon)で報道陣の質問に答えた錦織は、「ハレ(Halle)では、マイケルと一緒にいい2週間が過ごせました」と話した。

「今までやったことがないくらい、ものすごくきつい芝の練習を積みました。マイケルは僕が知らなかったこと、今までやったことがなかった良いことを、たくさん教えてくれる。コーチのおかげで、僕のテニスは間違いなく向上しています」

「去年とテニスが変わってきているのは、皆さんにも分かるはずです。前よりも少し積極的になりました」

「トップ選手との試合では、チャンスはそう多くありません。だからボールを追うことに集中しているし、そうすれば踏み込んで攻めていけるんです」