【6月19日 AFP】(一部更新)ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で18日、サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)のスペイン対チリの試合前に、観戦用チケットを持たないチリのファンらが会場のマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)の入り口を破壊して侵入し、85人が逮捕された。

 多くがチリの赤いユニホームを着ていたファンらは、ガラス製のドアを打ち破り、試合開始を前にしたメディアセンターになだれ込んだが、内部の通路に侵入したところで警備員に制止された。

 連邦警察は声明で、逮捕した85人に72時間以内の国外退去を命じ、従わなければ強制送還の対象となると発表した。

 国際サッカー連盟(FIFA)によると、観客席に到達した侵入者はいなく、事態は「迅速に収拾された」という。ただ、ある警備員は、侵入したファンの一部がメディアセンターからピッチに続くトンネルを横断して観客席に引き上げられ、観客の中に紛れ込んだようだと話している。

 メディアセンターでボランティアを務めていた女性によると、100人ほどのファンがセンターに侵入し、「とても恐ろしかった」という。(c)AFP