【6月12日 AFP】サッカーブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は11日、前日に起こったおいの交通事故死で悲嘆に暮れながらも選手が力をくれると語った。

 スコラーリ監督は、数週間前にも義理の兄弟を亡くしており、その際はチームを離れて葬儀に参列した。しかし、指揮官に近い筋がAFPに明かしたところによると、今回はW杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕戦のクロアチア戦が目前に迫っているため、チームを離脱することはできないと考えているという。

 スコラーリ監督のおいにあたる48歳のタルチジオ・ジョアン・シュネイデル(Tarcisio Joao Schneider)さんは10日、リオグランデドスル(Rio Grande do Sul)州で、対向車線を車で突っ切ろうとした際、トラックと正面衝突した。

 母国でのW杯優勝を目指すブラジル代表の指揮官として、すさまじい重圧がかかっているスコラーリ監督は、家族がここ数週間、つらい状況に置かれていると語った。

 アレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)で行われた記者会見で、満員の報道陣に向かって口を開いたスコラーリ監督は、「わたしたちはすべきことをして、前に進む。それぞれの人間に、辿るべき道がある。選手たちと仕事をしていることが、力をくれると感じる」と語った。

「美しいスタジアムだ。わたしたちも悲しいことを忘れ、人生の99パーセントを占める明るいことに目を向け、そしてチームとともに進むよ」

(c)AFP