【5月21日 AFP】ナイジェリアの学校から先月200人以上の女子生徒を拉致したイスラム過激派「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の武装集団が21日までに、この学校がある北東部ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)地区周辺の2か所の村を襲撃し、30人が死亡した。

 村の住民らの証言によると、19日午後、最初に襲撃されたのはチボク地区から7キロほど離れたシャワ(Shawa)村で、10人が殺害された。さらに20日午後、武装集団は近くのアラガルノ(Alagarno)村を襲撃し、住宅を破壊して食料を強奪し、逃げ回る住民に発砲した。住民らは「突然の攻撃だった」、「武装集団は銃撃を始め、家に放火した。茂みに逃げ込むしかなかった。20人が殺された」と語った。

 同地域には、4月14日にボコ・ハラムに拉致されて以来、行方不明となっている少女たち223人を発見するため軍の部隊が大量に動員されているが、村人によると、今回の2か所の襲撃に軍は対応しなかったという。「逃げようとした武装集団の車両のうち3台が故障し、それを修理するために彼らは今朝までそこにいた」にもかかわらず、軍から反応はなかったとある村人は述べた。(c)AFP