【5月20日 AFP】中国人民解放軍の将校5人が、サイバー攻撃によるスパイ行為の容疑により米国で起訴されたことを受け、中国政府は19日夜、米国のマックス・ボーカス(Max Baucus)駐中国大使を外務省に呼び、抗議した。

 中国国営新華社(Xinhua)通信が伝えた中国外務省の発表によると、ボーカス大使に対し、鄭沢光(Zheng Zeguang)次官補が「厳粛に抗議」した。

 米連邦大陪審は、中国国営企業を利する目的で米企業のコンピューターに侵入した容疑で、中国人民解放軍の61398部隊に所属する将校5人を起訴した。米政府がサイバースパイ行為で外国当局者を起訴したのは初めて。米国側は、このハッキング行為が、自国の鉄鋼や太陽光発電などの業界での失業増加につながったと主張している。(c)AFP