【5月19日 AFP】市民の健康増進政策を進める米ニューヨーク市は18日、たばこを購入することができる最低法定年齢を18歳から21歳に引き上げた。米国の大都市では前例のない試みで、巻きたばこ以外のたばこや電子たばこにも適用される。また年齢を示す有効な身分証明証の提示がない者には、たばこは販売されない。

 この法案は、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前市長が2期目の任期を満了する直前の昨年11月19日に署名して成立し、6か月後の待機期間をおいて施行されたものだが、その影響はすでに明らかに表れているという。

 禁煙対策を進めるニューヨーク市は、市内のレストラン、バー、公園、広場、ビーチなど公共の場での喫煙を禁止しており、さらに4月29日付けで同様の場所での電子たばこの使用を禁止する条例も発効した。民間の住居建築物でも喫煙を禁止しているところがある。

 同市では、たばこ1箱の最低価格は10ドル50セント(約1060円)に設定されている。(c)AFP/Brigitte DUSSEAU