【5月9日 AFP】イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)は8日、チェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督に対し、審判を侮辱する発言をしたとして1万ポンド(約172万円)の罰金処分を科した。

 モウリーニョ監督は、先月19日に本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で行われたサンダーランド(Sunderland AFC)との試合で1-2の敗戦を喫したあと、アシスタントコーチのルイ・ファリア(Rui Faria)氏ともめたマイク・ディーン(Mike Dean)主審に対し、皮肉めいた発言をしていた。

 この試合の敗戦で、モウリーニョ監督のスタンフォード・ブリッジでの無敗記録は77でストップし、チェルシーのリーグ制覇の希望は打撃を受けた。

 モウリーニョ監督はまた、サンダーランドのジョジー・アルティドール(Jozy Altidore)に対するセサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)のチャレンジが、軽く接触しただけにみえたにもかかわらず、チェルシーが処分を受け入れたことに怒りをあらわにしていた。

 タッチラインでディーン主審と第4審判に詰め寄り、猛抗議を行ったアシスタントコーチのファリア氏は、退席を言い渡され、6試合のスタジアム出入り禁止処分となっている。

 試合後にメディアの取材に応じたモウリーニョ監督は、チェルシーの選手とサンダーランドを祝福したあと、審判団に矛先を向けていた。

 モウリーニョ監督は、ディーン主審のパフォーマンスについて「素晴らしい」「ファンタスティックだ」と述べたあと、プロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ(Professional Game Match Officials)のマネジャーを務めるマイク・ライリー(Mike Riley)氏に対しても、「シーズンを通して彼らの働きは見事だ。特にシーズンのこの段階で、優勝争いの行方を左右するチームに対して素晴らしい仕事ぶりをみせた。まさにファンタスティックだ」と語っていた。

 モウリーニョ監督のこのコメントは、審判団の品位を問うというよりも、信頼を失墜させるに等しく不適切な行為であるとみなされた。