【5月6日 AFP】(一部更新)中国南部の大都市、広東(Guangdong)省広州(Guangzhou)市の広州駅前で6日、刃物を持った男が通行人に切りつける事件が発生し、6人が負傷した。

 中国メディアは、犯行に及んだのはイスラム教徒がしばしば身に着ける白い帽子をかぶった最大4人の集団だと報じたが、地元公安局の後の発表では、単独犯による襲撃とされ、容疑者の服装についての言及もなかった。

 公安局によると、容疑者は警官に撃たれ負傷し、病院に搬送された。負傷者6人には外国人は含まれておらず、全員が病院へ搬送されたという。

 無差別殺傷事件は中国では珍しいが、ここ数か月の間に連続して発生しており、当局は同国西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の分離独立を目指すイスラム原理主義勢力による犯行だと非難している。

 わずか1週間前の4月30日には、ウイグルの区都ウルムチ(Urumqi)市の鉄道駅で、刃物を持った集団が通行人を切りつけた上で爆発物をさく裂させ、3人が死亡、79人が負傷する事件が発生した。また3月には南西部・雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)市の昆明駅で刃物を持った集団が利用客を次々と切りつけ、29人が死亡、143人が負傷するという事件も起きている。(c)AFP