【5月5日 AFP】喫煙や飲酒、塩分の過剰摂取、高血圧や高血糖、肥満などを抑制することで、2025年までに3700万人以上の人が「早死に」を回避できるとの推計が、3日の英医学専門誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。

 研究チームによると、これらリスク要因を削減するために世界規模の目標が掲げることができれば、2025年には心臓病や肺疾患、発作やがん、糖尿病などによる早死にのリスクは2010年比で、男性では22%、女性では19%減らすことができるという。

「世界全体で見ると、このような改善は、30~70歳では少なくとも1600万人、70歳以上では2100万人の死亡を遅らせるか回避することにつながる」(研究チーム)

 削減目標には、喫煙が30%、アルコール摂取量が10%、塩分摂取量が30%、高血圧が25%で、他にも肥満や糖尿病の有病率上昇を止めることなどが挙げられた。

 目標値をさらに上げ、2025年までに喫煙量を50%削減できれば、男性では24%以上、女性では20%のリスク削減につながるという。

 しかし目標が達成できない場合には、2025年に早死にする人の数は、2010年よりも約1050万人多い、推計3880万人に上ると研究チームは指摘している。(c)AFP