【5月2日 AFP】(一部更新)韓国ソウル(Seoul)で2日、地下鉄車両の追突事故があり、172人が負傷した。消防当局によると重傷者はいないという。

 事故はソウル東部の上往十里(Sangwangsimni)駅で午後3時半(日本時間同)ごろに起きた。停車していた列車に、後続列車が追突し、それぞれの列車に乗っていた約1000人の乗客は車両から避難した。負傷者は足首のけがや切り傷などで、いずれも軽傷だという。

 ソウルメトロ(Seoul Metro)の発表によると、初動捜査の結果から、列車同士の接近を防ぐ自動停止装置に不具合があったとみられる。事故があった路線は上往十里駅の手前で線路がカーブしており、追突した列車の運転士からはプラットホームが見えず、急ブレーキをかけたが衝突回避には間に合わなかったという。

 停車していた列車の最後尾2両は、ぶつかった時の衝撃で脱線した。テレビでは、双方の列車の割れた窓や、車両の連結部分から完全に外れたドアの映像などが流れた。

 ソウルの地下鉄路線を利用する通勤・通学客は、1日約525万人に上る。(c)AFP