【5月1日 AFP】前日に投票が行われたイラクの議会選挙は1日、開票が始まった。2011年に米軍が撤退してから初の総選挙となった今回の選挙では328の議席を9000人を超える候補者が争い、有権者の数は2000万人以上に上った。

 選挙期間中はイラク各地で選挙の妨害を狙った攻撃が相次ぎ、選挙当日も投票開始後に計14人が死亡した。

 選挙管理委員会が発表した暫定値では投票率は60%。中間結果が出るまでに少なくとも2週間はかかるが、現職のヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は勝利を「確信している」と語った。

 イラク国民の間では、劣悪な公共サービスから汚職の横行、高い失業率まで不満が山積している。

 1か月におよんだ選挙運動の争点は、マリキ首相の3選や急速に悪化する治安に集中した。

 投票日の4月30日朝、厳重な警戒下にある旧米軍管轄区域グリーンゾーン(Green Zone)の高級ホテルに設けられたVIP向け投票所で投票を終えたマリキ首相は、「われわれの勝利は確実だ。あとは勝利が、どれほどの規模か判明するのを待っている」と自信を示した。(c)AFP