【4月28日 AFP】オーストラリアAリーグのシドニーFC(Sydney FC)は28日、アレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)との新契約で合意に至らなかったと発表した。

 デル・ピエロは発表した声明のなかで、「オーストラリアに『さようなら』を言うときが来た」とコメントしている。

「シドニーFCでの僕の冒険は終わりを迎えた。ここでは素晴らしい時間を過ごしたので悲しいけれど、僕の決断をクラブに伝えた」

「ここで過ごした2年間と、残留を願ってくれたクラブに感謝しているよ」

 シドニーFCとデルピエロ側は、数か月にわたって契約延長について話し合いを進めてきた。しかし、クラブのスコット・バーロー(Scott Barlow)会長は、2シーズンを過ごした39歳のデル・ピエロがチームを離れる決断を下したと語った。

 バーロー会長は、「スカイブルー(シドニーFCの愛称)にアレッサンドロがとどまってくれれば、どれほど素晴らしいことか。最終的には彼の決断だ」とコメントした。

 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)で活躍したデル・ピエロは、Aリーグ史上最大級の契約を結び、観客動員数とテレビ視聴率の向上、そしてメディアの関心を高めることに大きな役割を果たした。

 会長は続けて、「アレッサンドロは長期にわたる遺産の基盤を築くことに貢献し、新たな世代のシドニーFCファンと将来の選手たちを鼓舞した。それに疑いの余地はない」と語った。

 クラブは、今後もデル・ピエロとの関係を継続させていくことについて交渉を行うとしている。

 イタリア出身のデル・ピエロは、Aリーグに加入する前に19年間在籍したユベントスで通算513試合に出場し、合計208得点を記録している。(c)AFP