【4月28日 AFP】パレスチナ解放機構(PLO)の中央評議会は27日、60の国連(UN)機関・国際条約への加盟を推進する計画を承認した。

 PLO内の主流派組織「パレスチナ人民党(Palestine People's PartyPPP)」のバッサム・サルヒ(Bassam al-Salhi)代表は声明で、同評議会がマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長の援助の下、「採択されたパレスチナの計画に基づく国連機関や国際条約への加盟(手続き)を、パレスチナ主導で継続する必要性があることを確認した」と説明した。

 加えて中央評議会は、国際社会や米国の仲介で進められてきた和平交渉の頓挫の責任はイスラエル側にあるとした。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は先週、これまで政治的に対立してきたPLOとイスラム組織ハマス(Hamas)が暫定統一政府の樹立で合意したことを受け、パレスチナとの和平交渉を中断している。

 和平交渉は3月末、イスラエルが約束していたパレスチナ人受刑者2人の釈放を撤回、パレスチナ側も15の国際条約への加盟申請で対抗し、暗礁に乗り上げていた。(c)AFP