【4月25日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督が24日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の新監督に就任するとのうわさを改めて否定した。

 ユナイテッドが22日にデビッド・モイーズ(David Moyes)監督を解任したことを受け、英国メディアは空席となった指揮官の座に就く候補の1人として、クロップ監督の名前を挙げている。

 しかし、ユナイテッドの指揮官に就任する可能性についてクロップ監督は、「オファーがないのに断るというのもなんだが気持ち悪い話だが、どうやらそうしなくてはならないようだ」とコメントした。

 クロップ監督はユナイテッドを「本当に偉大な」クラブだとたたえた上で、2018年まで契約が残るドルトムントについて「このクラブで働けてとても幸せだし、その理由は1000個くらいある」として、現状に満足していることを強調している。

 ドルトムントは現在ブンデスリーガの2位につけ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)では準々決勝まで進んだ。

 そしてドイツカップ(German Cup 2013-14)では決勝に進出し、5月17日にベルリン(Berlin)でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦する。

 クロップ監督のうわさが出ているのは、マンチェスター・ユナイテッドだけではない。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)では、チャンピオンズリーグで準決勝敗退に終わり、スペイン国王杯(Copa del Rey 2013-14)では決勝でライバルのレアル・マドリード(Real Madrid)に敗れたことを受け、ヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督にかかる重圧が大きくなっている。

 しかしクロップ監督は先日、自身がバルセロナの新監督に就任する可能性を伝えたスペインメディアに冷や水を浴びせ、ドルトムントの公式サイトで「そんなこと誰も心配する必要はない」とうわさを否定している。(c)AFP