【4月24日 Relaxnews】英ブリティッシュ・エアウェイズ(British AirwaysBA)はこのほど、持続可能な燃料として埋め立て処分の廃棄物を原料としたバイオジェット燃料を導入する計画を発表した。路上を走行する車両15万台分に相当する燃料を節約できるという。

 米合成燃料ソレナ・フューエルズ(Solena Fuels)との協力で進めているバイオジェット燃料の製造施設は2017年に完成予定で、以降はバイオマス燃料を年5万トンを購入するという。

 英南東エセックス(Essex)州サロック(Thurrock)に建設予定のバイオマス燃料製造施設では、埋め立て場行きか焼却処分となる廃棄物57万5000トンから無公害の液体燃料12万トンが生産できる。

 BAに先立ち、商業航空会社では米ユナイテッド航空(United Airlines)、 KLMオランダ航空、英ヴァージンアトランティック航空(Virgin Atlantic Airways)が、バイオジェット燃料の導入を検討している。

 ユナイテッド航空は昨年夏、低炭素の再生可能ジェット燃料を3年間で1500万ガロンを購入する契約を米バイオマス燃料オルトエアー・フューエルズ(AltAir Fuels)と結んだ。ユナイテッド航空は2009年、北米の航空会社では初めて藻類バイオ燃料を用いた航空機の飛行を行った。

 欧州では2008年にヴァージンアトランティック航空が初めてバイオ燃料飛行を実現。KLMもバイオ燃料による商業飛行を実施している。(c)Relaxnews/AFPBB News