【4月22日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州のチボク(Chibok)地区にある学校から、多数の女子生徒がイスラム系武装集団に連れ去られた事件で、拉致された生徒は当初報道された数よりはるかに多い可能性があることが分かった。

 当初ボルノ州当局は、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」とみられる集団が今月14日に拉致した女子生徒の数を129人とし、うち52人が脱出したと発表していた。

 襲撃を受けた学校のアセベ・クワンブラ(Asabe Kwambura)校長は21日、連れ去られた生徒の親たちと被害状況をまとめたところ、拉致されたのは230人で、うち43人が自力で脱出し、現在も行方不明となっているのは187人だと述べた。

 これまでに数千人の殺害に関わってきたとされる「ボコ・ハラム」に対して、地元の人々は慈悲を求めているが、これまでのところ同組織から集団拉致に関する反応はないという。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR