【4月21日 AFP】インド洋(Indian Ocean)に墜落したとみられているマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索で、オーストラリア当局は21日、無人潜水艇が予定捜索海域の3分の2の捜索を完了したが、不明機の痕跡は見つからなかったと発表した。

 MH370便は3月8日、乗客乗員239人を乗せてマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国・北京(Beijing)に向かう途中で消息を絶った。オーストラリア西方沖のインド洋に墜落したとみられ、不明機のブラックボックスと同じ周波数の信号が探知された海域で軍用機10機、船舶11隻により空と海から徹底的な捜索活動が続いているが、これまでのところ不明機の残骸は発見できていない。

 現在、捜査関係者の期待は音波探知装置が搭載された無人潜水艇「ブルーフィン21(Bluefin 21)」による海底探索にかかっている。

 しかし、多国籍の捜索活動を統括するオーストラリアの合同調整センターは21日、ブルーフィン21が予定範囲の約3分の2の海底探索を終えたが、注目に値する発見はなかったと発表した。ブルーフィン21は最大潜航深度を上回る深海でこれまでに8回の調査を行っている。(c)AFP