【4月17日 AFP】韓国当局は16日、先月開設されたばかりの不倫用出会い系サイト「アシュレイ・マディソン(Ashley Madison)」韓国版について、不倫を犯罪とする韓国での家族観を脅かすとの理由で、アクセスを遮断したと発表した。

 アシュレイ・マディソンはカナダを拠点とする企業が運営するサイトで、スローガンは「人生一度。不倫をしましょう」。韓国版は先月中旬に立ち上がり、初週だけで5万人近くのユーザーが会員登録していた。

 韓国では1953年に不倫が非合法化されており、違反者は最高で懲役2年の刑が科される。

 韓国放送通信審議委員会(Korea Communications Standards CommissionKCSC)は声明で「健全な性道徳と婚姻の絆、家庭生活を保護することを目指した関連法の精神を鑑み、不倫をあおり立てる同サイトへのアクセスを遮断することを決めた」と発表した。

■運営企業CEO「韓国法は時代遅れ」

 アジアでアシュレイ・マディソンを遮断した国はシンガポールに次いで2か国目。シンガポールは昨年11月、韓国と同様の理由でアクセスの遮断を決めた。アシュレイ・マディソンは日本やインド、香港でウェブサイトを立ち上げている。

 同社のノエル・ビダーマン(Noel Biderman)最高経営責任者(CEO)は、韓国の法律は「絶望的に時代遅れだ」と述べている。同サイトは、社会的・地理的なあらゆる境界を超えて普遍的に存在する行為の仲介をしているだけだという。

 ビダーマン氏は最近AFPが行った電話インタビューで、「不倫は世界のあらゆる文化にあり、アジア文化にも存在している」と語っている。

 韓国の姦通法は実際には抑止力になっておらず、有罪となった場合も実刑を受けることは少なく、執行猶予付の懲役刑となることが大半だ。(c)AFP