【4月15日 AFP】ウクライナ東部スラビャンスク(Slavyansk)近郊で15日、ウクライナの特殊部隊を乗せた車両や戦車を含む隊列が確認された。スラビャンスクでは親ロシア派武装勢力が政府関連施設を占拠している。

 隊列は戦車および装甲車両あわせて20台とバス7台で構成されており、現地のAFP記者によると、スラビャンスクの北約40キロのイジューム(Izyum)に集結しているという。バスには約100人の特殊部隊員らが乗っており、道路に検問所を設置し、スラビャンスクに向かう全ての車両を調べている。

 同日、これに先立ちオレクサンドル・トゥルチノフ(Oleksandr Turchynov)大統領代行率いるウクライナの暫定政権は、ドネツク(Donetsk)州など分離独立の動きが強まっている同国東部での「全面的な対テロ作戦」の開始を発表している。

 トゥルチノフ大統領代行は議会で、親ロシア派武装勢力の排除は「段階的に責任を持って慎重な方法で」進めなければならないと述べた。(c)AFP