【4月15日 AFP】14日の中国国営メディアによると、同国で武器密売グループの倉庫が見つかり、銃器1万5000丁、刀剣類12万本などが押収され、容疑者15人が拘束されていた。国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、4か月にわたる捜査の末の摘発で、押収規模は同国史上最大だという。

 同紙によると、警察は、同国南部貴州(Guizhou)省貴陽(Guiyang)で起きた強盗事件の捜査の際に今回の武器密売グループの存在をつかんだ。強盗に使用された銃の出所をたどったところ、隣の湖南(Hunan)省で暴力団にたどり着いた。血縁者からなるこの暴力団は表向き「工場」を装っていたが複数の倉庫の元締めで、そこで銃器や刀剣類を売っていた。武器の販売先は27省・地区などに及んでいたという。

 中国では銃の私有は禁止されており、刀剣類については一定の長さを超えるものについて規制されている。

 中国では暴力犯罪は少ないが、3月に29人が死亡し、143人が負傷した南部雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)市の駅での無差別殺傷事件などを受け、広範にわたる取り締まりを宣言している。(c)AFP