【4月5日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の田中将大(Masahiro Tanaka)が4日、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)戦でメジャー初先発を果たし、不安定な立ち上がりをみせたものの、その後は落ち着きを取り戻して7回を投げ抜き、今季初勝利を挙げた。ヤンキースは7-3で勝利した。

 初回に2点のリードをもらった田中だったが、ブルージェイズの先頭打者で、かつてヤンキースに在籍したメルキー・カブレラ(Melky Cabrera)に3球目を右中間スタンドに運ばれると、2回が終わるまでには2-3でブルージェイズに逆転を許した。

 昨季までプロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルス(Tohoku Rakuten Golden Eagles)でプレーし、オフシーズンに7年総額1億5500万ドル(約161億円)でヤンキースと契約を結んだ田中は、注目を集めたシーズン初登板で6安打3失点(自責2)を喫したものの、無四球で8奪三振を記録した。

 25歳の田中は、楽天イーグルスでプレーした昨季に24勝0敗、防御率1.27、183奪三振という素晴らしい成績を残し、今季から活躍の場を米国に移していた。

 ヤンキースのジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督は、田中について「よく落ち着いてくれた」と語っている。

「初回の先頭打者に本塁打を浴び、次の回では2失点を喫するなど、最初の2イニングは少し荒れていたね」

「その後は100球以内で7回まで投げ抜いてくれたし、本当に良い仕事をしたよ」

 この日投げた97球中65球がストライクだった田中は、力強い投球で最後の打者14人を完璧に抑え、プロ通算100勝目を挙げている。

 ヤンキースはヤンガービス・ソラルテ(Yangervis Solarte)が3打点の活躍をみせたが、一塁手のマーク・テシェーラ(Mark Teixeira)が2回に右ハムストリングを痛め、試合途中で交代を余儀なくされた。(c)AFP