【3月23日 AFP】バチカン(ローマ法王庁)は22日、ローマ・カトリック教会の聖職者による児童への性的虐待を撲滅するために創設された委員会のメンバーに、元被害者の女性らを起用することを明らかにした。

 フランシスコ(Francis)法王は声明の中で、昨年12月5日に初めて創設が発表された同委員会のメンバーのうち8人の氏名を公表した。

 メンバーの中には、被害者の1人として被害者の人権のための活動を行ってきたアイルランド人のマリー・コリンズ(Marie Collins)さんの他、米国の被害者のスポークスマンを務めてきたショーン・パトリック・オマーリー(Sean Patrick O'Malley)ボストン(Boston)大司教やフランスや英国の精神科医もいる。

 また、ポーランドの元首相で、駐バチカン大使を10年以上務めた政治家のハンナ・スホツカ(Hanna Suchocka)氏も、同委員会のメンバーに就任する。

 声明によると、これら8人の主な活動目的は、委員会の権限と義務を明確にする内部規定の作成となる予定だという。

 ローマ法王庁は、その他の地域を代表するメンバーについては、後日任命すると述べている。(c)AFP