【3月20日 AFP】英ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の各メンバーは19日、同バンドのボーカル、ミック・ジャガー(Mick Jagger)さん(70)の交際相手だったローレン・スコット(L'Wren Scott)さん(49)さんの死後、初めて公式声明を発表。恋人の死に衝撃を受けているジャガーさんをメンバーが結束して支えていくと言明するともに、無期限延期となったライブツアーは必ず再開すると約束した。

 ジャガーさんと13年来交際していた元モデルのスコットさんは17日、米ニューヨーク(New York)の自宅マンションで首をつった状態で発見され、後に自殺と断定された。

 ジャガーさんと50年以上にわたってストーンズの楽曲を共作してきたギタリストのキース・リチャーズ(Keith Richards)さんは「こんなことになるなんて、誰も思ってもいなかった。ミックはいつも俺にとって真の兄弟みたいな存在だ。俺たちメンバーは固い絆で結ばれているんだ。みんなミックの気持ちを思いやっているよ」との声明を発表。予定されていた「14オンファイヤー(14 ON FIRE)」ツアーのオーストラリア、ニュージーランド公演が無期限延期となったことについて、「ファンをがっかりさせるのは本当に嫌なんだ。なるべく早く、みんなに会えるようにする」と付け加えた。

 同じくギタリストのロニー・ウッド(Ronnie Wood)さんも「今、大事なことはメンバー全員で力をあわせてミックを支え、彼が悲しみの時を乗り越えられるよう助けることだ」とコメント。「できるだけ早くステージに戻って来るつもりだ」と約束した。

 ドラマーのチャーリー・ワッツ(Charlie Watts)さんは「言うまでもなく僕たちは皆、とてつもないショックを受けている。でも、まず僕らが思ったのは、この非常に苦しい時にミックを支えなきゃということだった」と声明のなかで述べ、やはり「可能となり次第、オーストラリアとニュージーランドに戻って来る」と付け加えている。

 ジャガーさんの所在については現在不明だが、地元メディアによると、ワッツさんは19日夜、ツアーに帯同しているサックス奏者のティム・リース(Tim Ries)さんとともに地元ジャズクラブの演奏に飛び入り参加した。(c)AFP