【3月19日 AFP】コンピューター・セキュリティー企業トレンドマイクロ(Trend Micro)は18日、マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便が消息を絶ったことに便乗し、同便に関する最新ニュースを提供するとうたうウェブサイトにインターネットユーザーをおびき寄せ、個人情報を盗み出すサイバー犯罪が発生しているとして、警戒を呼び掛けた。

 動画ファイルに見せかけて、クリックするとユーザーのIPアドレスなどのデータを集める仕組みになっている実行可能(EXE)ファイルを、同社が世界各地に持つ脅威解析・サポートセンター「トレンドラボ(TrendLabs)」が見つけたという。

 同社はネットユーザーらに対し、MH370便の情報を求めてフェイスブック(Facebook)などのソーシャルメディア上でシェア(共有)されたリンクをクリックする際には注意が必要だと警告している。

 同社によると、これまでにも、昨年フィリピンに壊滅的な被害をもたらした台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)や米ボストン・マラソン(Boston Marathon)への爆弾攻撃などの惨事に便乗し、ユーザーを悪意のあるサイトに誘い込む犯罪行為が起きていたという。(c)AFP