名将フィル・ジャクソン氏がニックスの球団社長に就任
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■初めてのフロント職で期待されるジャクソン氏の手腕
現在68歳のジャクソン氏は、1990年代にシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)で6度のファイナル制覇を成し遂げると、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)では2000年から2010年の間に5度の優勝を果たし、2011年5月にコーチ職を引退した。
ジャクソン氏は、ヘッドコーチ(HC)としてNBAファイナルを通算11回制覇しており、故レッド・アワーバック(Red Auerbach)氏の9回を大きく上回った。また、HCの通算勝利率としてはNBA歴代最高の70.4パーセントを記録している。
ニックスのオーナーで、同チームの本拠地マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)を運営するジェームズ・ドーラン(James Dolan)会長は、「成績にかかわらず、フィル・ジャクソン氏を獲得できるチャンスは逃せないよ。フィル、チームへようこそ」とコメントした。
3年前の引退会見で、ジャクソン氏は将来的にNBAで指揮を執ることは考えていないと発言していた。しかし、経験したことがないフロント入閣の可能性については一切コメントしていなかった。
レイカーズのオーナーを務めるジム・バス(Jim Buss)氏の妹ジニー・バス(Jeanie Buss)さんと婚約しているジャクソン氏は、ロサンゼルス(Los Angeles)に自宅を残しながら、ほとんどの時間は球団経営のためにニューヨーク(New York)で過ごすことになるとしている。
2012-13シーズンにイースタンカンファレンスのカンファレンス準決勝まで勝ち上がったニックスだが、今季は苦しいシーズンが続いているものの、最近では6連勝を飾るなど調子を取り戻しつつある。
NBAを代表する選手の一人で、チームの得点王でもあるカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)を擁していながら、ニックスは今季27勝40敗という成績で、プレーオフ進出圏内の8位につけるアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)を4ゲーム差で追っている。(c)AFP