一部枢機卿は議論が行われること自体に反対しており、フランシスコ法王の「ハネムーン期」が厳しい終末に向かっていると危惧する枢機卿もいるという。フランシスコ法王は先月、伊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)に対し「開かれた意見交換は行われているが、私はそのことを恐れていない」と語っていた。

 離婚した信者に対するフランシスコ法王のアプローチは、同性愛者の信者に対しても同様だ。

 ニューヨーク(New York)のティモシー・ドーラン(Timothy Dolan)枢機卿は先週末に米NBCに対し、フランシスコ法王が、多くの国々で同性婚が合法化されている理由を理解したい、と語っていたと明らかにした。だが一方で、同性愛者に対する承認は一切口にしなかったことも、ドーラン枢機卿は繰り返し強調した。

 法王就任1年が過ぎ、ローマで起きていることは「革命」ではなく「進化」なのだ。(c)AFP/Angus MACKINNON