【3月7日 AFP】ウクライナの主権と領土の一体性を侵害しているとしてロシアを批判していた米国は6日、ウクライナの不安定化を招いた責任を負うべきロシア人とウクライナ人に対する査証(ビザ)の発給を停止すると発表した。同時に、さらなる制裁を検討していることも明らかにした。

 さらにバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、同様の行為に関与した当局者や個人の資産凍結を認める大統領令も出した。

 ある米政府高官は、「ロシアの今回の(ウクライナへの)介入に対し、米国はロシアに代償を払わせる構えだという強いメッセージが伝わると思う」と語るとともに、米政府は「制裁対象となる特定の個人や団体は今日の時点では指定していないが、制裁措置はすでに発効している」として、今後ウクライナ人とロシア人が制裁対象に指定される可能性があると述べた。(c)AFP/Jo Biddle