【3月6日 AFP】知らない場所で急にもよおし、トイレに行きたくても、どこに行けば良いかわからないという経験をしたことはありませんか──。これからは、新たに立ち上げられたサイト「Airpnp(エアピーアンドピー)」が、楽しい外出を台無しにするこの問題を解決してくれるだろう。

 人気宿泊先予約サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」をモデルにしているというAirpnpは、見知らぬ都市を旅する際にホッと一息つくことを約束してくれる。

 Airbnbは家主が空き部屋や空き住居を宿泊用に有料で貸し出すためのサービスで、ホテルに宿泊するより安く済むことが多い。一方のAirpnpでは、宿泊施設の代わりに、トイレを有料で貸し出しているバーやレストラン、オフィス、自宅を見つけることを助けてくれる。価格は5ドル(約500円)以下が大半だ。

 Airpnpを発案したのは米ニューオーリンズ(New Orleans)在住のマックス・ゴーディン(Max Gaudin)さんとトラビス・ローレンダイン(Travis Laurendine)さん。この街の盛大なイベント「マルディグラ(Mardi Gras)」の最中にトイレ問題に頻繁に直面した経験から着想を得たという。

 マルディグラ開催中は、トイレ不足のために公共の場で排尿する参加者が毎年後を絶たない。これは刑法上の罪にあたる。「Airpnp」はこの問題を解決することを目的としており、「人の数に対して十分なトイレが周辺にない場合、Airpnpがあなたの窮地を救ってくれる」とウェブサイトで説明されている。

 利用者はサイトに投稿された画像および施設の詳しい説明を参考にしてトイレを選択する。また利用者が各施設を比較検討できるよう「トイレ体験」を評価することができる仕組みになっているという。

 Airpnpは現在、ニューオーリンズ地域を中心に利用できるトイレと欧州120のトイレが登録されている。スマートフォン(多機能携帯電話)版も開発中だという。(c)AFP