【2月19日 AFP】ソチ冬季五輪は18日、バイアスロンの男子15キロマススタートが行われ、ノルウェーのエミルヘグル・スベンセン(Emil Hegle Svendsen)が42分29秒1で優勝した。

 フランスのマルタン・フールカデ(Martin Fourcade)が最後の追い上げを見せてスベンセンと同タイムでフィニッシュし、写真判定になったこの戦いだったが、運を味方に付けたスベンセンがほんのわずかの差で金メダルに輝いた。

 荒天のため2日間にわたり順延されていたこの種目だが、選手たちはこの日も湿った雪が渦巻く中でのレースを余儀なくされ、この悪路が劇的なシーンを生んだ。

 ゴール直前で勝利を確信し両手を振り上げたスベンセンは、すぐ脇に滑り込んだフールカデの存在に気づかず同タイムでフィニッシュラインを通過。フールカデは、この種目で12.5キロパシュートと20キロメートル個人に続く3冠を狙っていた。

 チェコのオンジェイ・モラベツ(Ondrej Moravec)が銅メダルを獲得した。

 冬季五輪史上最多に並ぶ12個のメダルを獲得しているノルウェーのオーレ・アイナル・ビョルンダーレン(Ole Einar Bjoerndalen)は、最終の立位での射撃で4発を外すという悪夢のような結果で22位に終わり、自身13個目のメダルはリレーまでおあずけとなった。(c)AFP