【2月19日 AFP】ベネズエラで18日、首都カラカス(Caracas)の街頭に反政府デモ隊と政府支持者ら合わせて数千人が集まる中、大統領が逮捕を命じていた野党指導者のレオポルド・ロペス(Leopoldo Lopez)氏が当局に自ら出頭した。

 デモ隊は犯罪のまん延と生活環境の悪化についてニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の政権を非難している。先週カラカスの街頭で起きた衝突で3人が死亡したことを受けて、マドゥロ大統領は、暴力の扇動と殺人の容疑でロペス氏の逮捕を命じていた。同大統領は、ロペス氏が呼び掛けていたデモ行進の禁止命令も出していた。

 2週間にわたる抗議活動で緊張が高まっていた同国は、ロペス氏の出頭により劇的な転換点を迎えた。米ハーバード大学(Harvard University)出身の経済学者であるロペス氏が、白い服を着た支持者数千人を前に、自らの逮捕でベネズエラの「不当な正義」に注目が集まるよう期待していると述べると、集まった人々から大歓声が上がった。(c)AFP/Jordi MIRO