【2月18日 AFP】ソチ冬季五輪は17日、フィギュアスケートのアイスダンス・フリーダンス(FD)が行われ、世界選手権を2度制覇している米国のメリル・デイビス(Meryl Davis)/チャーリー・ホワイト(Charlie White)組が、五輪で初の金メダルを獲得した。

 2010年バンクーバー冬季五輪で銀メダルを獲得した27歳のデイビスと26歳のホワイトは、バンクーバー大会金メダリストでカナダのテッサ・ヴァーチュー(Tessa Virtue)/スコット・モイア(Scott Moir)組に4.53点差をつけた。

 ロシアのエレーナ・イリニフ(Elena Ilinykh)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組が銅メダルを獲得した。

 アイスバーグ・スケーティング・パレス(Iceberg Skating Palace)で優勝した米国ペアは、米デトロイト(Detroit)でカナダ人ダンサーの下で練習を重ね、バンクーバー大会の銀メダルと今大会の団体戦で獲得した銅メダルに続き、ついに頂点に立った。

 デイビス/ホワイト組はFDの楽曲「シェヘラザード(Sheherazade)」に乗せた演技で116.63点を記録し、1週間前の団体戦で自身が記録した歴代最高記録を約2点更新した。

 16日のショートダンス(SD)ですでに新記録を出していたデイビス/ホワイト組は、13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで記録した自身の歴代最高得点を4点以上も上回る合計195.52点をたたき出した。

 ヴァーチュー/モイア組は、「小アダージョ、コンサート・ワルツ第2番(Petit Adagio Waltz in Concerto No. 2)」に乗せて合計190.99点を記録した。

 カナダが銀メダル、米国が銅メダルを獲得した団体戦で金メダルに輝いたロシアのイリニフ/カツァラポフ組は、「白鳥の湖(Swan Lake)」で演技を行い、合計183.48点を記録した。

 1976年のインスブルック冬季五輪で正式種目になって以来、ロシアもしくは旧ソビエト勢以外がアイスダンスで優勝したのは、これで4度目となる。

 アイスダンスはペアと比べて規定が異なり、アクロバティックな技を行わない代わりに、まるで社交ダンスのように2人が密着して滑らなければならず、リフトの位置はペアより低いが、より複雑でリズミカルなステップが要求される。(c)AFP