【2月17日 AFP】南米ベネズエラの政府は16日、国内で2週間近く続く反政府デモをめぐり、米国がベネズエラの民主主義の「不安定化を狙った試みを奨励し、正当化している」と批判した。また、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は同日、反政府デモを組織する学生らと面会したことを理由に、在ベネズエラ米領事館の職員3人を国外退去処分とする意向を表明した。

 首都カラカス(Caracas)では12日、暴徒化したデモ隊が治安部隊と衝突し、3人が死亡している。ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は15日、ベネズエラの反政府デモについて「無分別な暴力」が起きていると警告し、政府がデモ参加者らを拘束していることを強く批判していた。

 ベネズエラ外務省は16日の声明で、米政府が同国政府に対し不当な影響を与えるための戦略を取る限り、マドゥロ政権はケリー長官の発言を断固拒否すると主張している。

 カラカスでは同日にも推定3000人が参加する反政府デモが実施された。野党指導者のレオポルド・ロペス(Leopoldo Lopez)氏は、18日に新たなデモを行うと発表し、参加を呼び掛けている。(c)AFP