【2月12日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で、旧支配勢力タリバン(Taliban)政権が崩壊した2001年以降の同市では初となるポリオウイルス感染が3歳の女児に確認され、当局は緊急の予防接種プログラムを実施した。

 保健省の報道官が11日にAFPに語ったところによると、女児は同市の北東部の端で遊牧生活を営む家庭の子どもで、隣国パキスタンの病院でポリオ感染が確認された。感染した場所がカブールかパキスタンかは不明という。

 ポリオウイルスは非常に強い感染力を持ち、主に子どもに感染して手足にまひを生じさせる。アフガニスタンとパキスタンの両国で流行が続いているが、カブールでは米国主導で始まったアフガニスタン戦争によりタリバンが政権の座を追われて以降、10年以上にわたり感染は確認されていなかった。

 両国の他にポリオが流行している国はナイジェリアのみ。アフガニスタンでは近年、国際的な努力により、感染例が劇的に減少したが、主に治安の悪い南部で流行が続いている。(c)AFP