【2月8日 AFP】米政府は7日、北朝鮮に拘束されている韓国系米国人のペ・ジュンホ(Pae Jun-Ho、米国名:ケネス・ベ、Kenneth Bae)氏(45)の身柄が病院から強制労働収容所へ移されたと明らかにし、同氏の健康への懸念を表明した。

 ジェン・サキ(Jen Psaki)報道官は、「米国務省(Department of State)は、北朝鮮がべ氏を病院から強制労働収容所へ移したことを知り、重大な懸念を持っている」と述べた。「われわれは引き続き北朝鮮当局に対し、人道的理由に基づき、ベ氏に特赦を与え、即時釈放をするよう求める」と述べた。

 ベ氏がいつ強制労働収容所に移されたのかは明らかではないが、サキ報道官によると、スウェーデン大使館員が収容所にいる同氏を7日に訪ねたという。

 べ氏は観光業者だが、北朝鮮側は同氏を過激派のキリスト教伝道者と主張している。同氏は2012年11月に身柄を拘束され、政府転覆を企てた罪で15年の労働教化刑の判決を受けている。(c)AFP