【2月6日 AFP】夏真っ盛りの南半球ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で、エアコンが故障中のオフィスへの短パンでの出勤を禁じられた公務員の男性が、抗議の意思表示として妻のスカートをはいて出勤した。

 猛暑が続くリオデジャネイロでは4日、気温が40.8度に達した。暑さに耐えかねた製図技師のアンドレ・アマラル・シルバ(Andre Amaral Silva)さん(41)は、妻の衣装ダンスから黒いロングスカートを借り、これをはいて出勤した。

 だが、スカートをはいたシルバさんが勤務先のビルに入ろうとしたところ、その姿では入館させられないと警備員に制止されてしまった。シルバさんは「女性が(スカート姿で)入っていいなら、私だっていいはずだ」と反論。警備員が責任者に「スカート着用者も入館可能」との確認をとり、やっと中に入れたという。

 シルバさんが、スカート姿の自分の写真を米SNSフェイスブック(Facebook)に投稿したところ、写真は数時間足らずで5000人にシェアされ、翌5日にはシルバさんは「時の人」として新聞紙上をにぎわすこととなった。

 ブラジル紙グロボ(O Globo)に対し、シルバさんはこう述べている。「いとも簡単に解決した。皆、誰が決めた規則かも知りもしないのに、ルールだからと従ってしまっているんだ」

 猛暑続きにもかかわらず、オフィスのエアコンは一向に修理されないままだというシルバさん。スカートでの出勤があまりに快適だったため、妻に返したくないと語っている。(c)AFP