■「男性の持久力は女性にとって魅力的」

「パフォーマンススコア」の採点は、ポストマ氏独自の基準で行われ、プロローグ、2回のタイムトライアル、そしてレース全体の選手のタイムが参考にされた。

 また、ゴールしなかった選手と、写真でサングラスや帽子を着用していたり、ひげを生やしている選手は除外され、正面から撮影されていない写真と、撮影時の光の条件が特殊な写真も除外された。除外された選手には、写真でサングラスを着用していたツール・ド・フランス総合優勝のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)さんも含まれた。

 結果、104選手の写真が残され、その中からポストマ氏が80枚の写真を無作為に抽出した。

 回答者の大半は自転車ロードレース競技についてほとんど何も知らない人々であることが、追加の調査で確認された。調査に選ばれた選手80人の中で最も知られている選手でも調査参加者の8%未満しか知らず、80選手のうち59選手は1%以下の参加者しか知らなかった。

 調査の結果、女性たちにとって男性の持久力は大きなプラス要因であることが示唆された。ポストマ氏は、配偶者選択における進化論的理論と一致する結果だったと述べている。

■魅力度1位の選手は成績振るわず

 一方で、魅力度ナンバー1のアマエル・モワナール(Amael Moinard)選手は、ポストマ氏のパフォーマンススコアでは80人中42位と振るわなかった。

「この結果は魅力度とパフォーマンスとの間に1対1の関連性がないことを示しており、選手の魅力度とパフォーマンスに影響を及ぼす要因は他にもたくさんある」とポストマ氏はまとめた。(c)AFP/Richard INGHAM, Mariette LE ROUX