リビア、化学兵器の廃棄完了 国際社会の協力に謝意
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【2月5日 AFP】リビアのムハンマド・アブドルアジズ(Mohamed Abdelaziz)外相は4日、故ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁政権から引き継いだ化学兵器を完全に廃棄したと発表した。
カダフィ大佐は10年前に化学兵器禁止条約(Chemical Weapons Convention、CWC)に署名していたが、その後に勃発して旧政権を崩壊させた内戦で化学兵器の廃棄作業に支障が生じていた。
アブドルアジズ外相は記念式典での演説で、「国際的な協力関係の中での協調した取り組みや、非常に先進的で安全かつ信頼性の高い技術を利用する機会を与えてくれたカナダ、ドイツ、米国の後方支援と技術援助がなければ、これほどの短期間でこの成果を上げることは不可能だっただろう」と述べた。
シリアでは、リビアよりもはるかに大規模な化学兵器廃棄計画が進められているが、予定より大幅に遅れており西側諸国は懸念を強めている。式典に出席した化学兵器禁止機関(Organisation for the Prohibition of Chemical Weapons、OPCW)のアフメト・ウズムジュ(Ahmet Uzumcu)事務局長はリビアへの国際社会の支援を称賛し、「シリアでより大きな規模で進められている国際協力の良い手本となった」と述べた。(c)AFP/Imed Lamloum