【2月3日 AFP】地リスの一種グラウンドホッグで春の到来時期を占う「グラウンドホッグ・デー(Groundhog Day)」のイベントが2日、米ペンシルベニア(Pennsylvania)州パンクサトーニー(Punxsutawney)で行われ、冬はあと6週間続くとのお告げが出された。

 ドイツの民間伝承を起源とするこの行事は、現在ではむしろ全米のメディアが注目する華やかなイベントとなっている。巣穴から姿を現したグラウンドホッグの「フィル(Phil)」が自分の影を見た場合には冬があと6週間続き、影を見なかった場合には春の到来は近いとされる。

 今年はとりわけ厳しい冬に見舞われた現地の人々は、フィルが影を見ないことを祈っていたが、フィルのお告げは「あと6週間」だった。

「グラウンドホッグ・デー」は毎年2月2日にあたり、小さな町パンクサトーニーに大勢の観光客を呼び込んでいる。行事の由来は、昔ドイツの農民が種まきの時期を決めるのに地リスの行動を注意深く観察したという言い伝えだ。

 初めて「グラウンドホッグ・デー」のイベントを開催したのは1800年代だとするパンクサトーニーの町は、このイベントの元祖として認知されている。

 代々「フィル」という名前で呼ばれているこのグラウンドホッグは、国民的スターとなっており、ビル・マーレイ(Bill Murray)のコメディー映画『恋はデジャ・ブ(原題: Groundhog Day)』(1993)のストーリーの中心となった。

 昨年のフィルのお告げは、「春の到来は近い」だった。(c)AFP