【1月31日 MODE PRESS】ピエール・ベルジェ(Pierre Berge)が、長年のパートナーで、2008年にこの世を去ったデザイナー、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の半生を描いた伝記映画『Yves Saint Laurent』を絶賛した。

 ベルジェは同作でサンローラン役を演じたピエール・ニネ(Pierre Niney)について、「彼の演技に圧倒されました。イヴ本人に見えて、とても混乱し、動揺してまいました。すごいことだと思います」と褒め称えた。

 また、ベルジェ本人を演じるギョーム・ガリエンヌ(Guillaume Gallienne)についても、「彼は素晴らしい俳優ですね。彼の演技を客観的に評価するのは私には難しいのですが、生きている間に伝記映画でフィーチャーされてとても感動しています」と語った。

 ジャリル・レスペール(Jalil Lespert)監督が手がけた同作をベルジェ氏は制作当初から支援しており、サンローランの貴重なアーカイブのなかから服も貸し出した。ただしこれには厳しい条件があったようだ。「私たちは今まで服を貸し出したことはなかったので、各洋服に一人ずつ、財団のスタッフがついて管理しました。モデルたちも座ることは許されませんでした。とても大変でしたが何とかやりきりました」とベルジェ氏。

  ベルジェ氏とサンローランは恋人関係にあり、1961年に「イヴ・サンローラン」を立ち上げた。1976年に破局したものの、その後も親交は続いた。2008年、サンローランが亡くなる直前には、同性カップルに結婚に準じた権利を認めるシビル・ユニオンを結んでいる。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS